「自動車工学」誌2007年7月号の「整備ハイライト」にてご紹介した、“新発想”での廃オイルフィルター処理。 それに使用する工具の自作方法と、処理方法の実際について誌面ではお伝えしきれなかった、その詳細です。
同誌の記事も合わせてご参照いただければより分かりやすいと思います。
“もったいない”の気持ちを大切にし、工場の片隅にうもれる不用品を可能な限り利用しての製作です。
ご存知車載付属品のパンタグラフジャッキ。 スペアータイヤ同様一度も使用されることなく、役目を終えるものも多い。 筆者がいつも「もったいない。」と思っているものの一つ。
今回はこのジャッキを主役に抜てきし、活躍の場を与えることにした。
レバーハンドルのコの部分は、ホームセンターで購入した角座金(42□×3.0t)3枚を溶接。 1枚20円なので平鉄を加工するより、早くて安いので・・・・。
レバーハンドルの支点部分。 めネジはジャッキの一部を使用。 分解前のジャッキを見ていただければ、「あの部分か。」とすぐわかるはず。
穴開け針。 ドライバービッドをグラインダーで削ったもので、先端にはこの位の角度がよいように思える。 それをレバーハンドルに直に溶接。 できれば、針を脱着可能にすればよりよいだろう。
受け台フレームへのネジ支柱の取付はアーク溶接にて。
これが全構成部品。 ウインドレギュレターハンドルにバイクのハンドルグリップ、そして、ルーフキャリアボルト。平鉄や丸パイプ類は工場に転がっていたものを使用。 唯一、受け台のパンチングメタルのみ購入。
各部品を組み立てて完成。 後はこれをペール缶にセットするだけ。
2分割のブラケットの短いものにて、ペール缶の下側をはさみ込み、ちょうネジにて締め付ける。 ペール缶の下側もとめないと、穴あけ作業時にぐらつく。
丸棒は、オイルフィルターを傾けて、エアーガンにて加圧する時の保持用。
ペール缶へセットするとこうなる。 レバーハンドルは上下、左右、伸縮。 そして、穴開けピンの回転も可能なので最も理想的な位置にセットできる。
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